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ALSI大連 人材供給力生かし上流開発へ URLリスト収集も開始
2010/07/22 10:13
週刊BCN 2010年07月19日vol.1342掲載
阿爾卑斯系統集成(大連)有限公司(ALSI大連)の小野淳一・董事総経理 |
3事業のうち、製造流通ソリューション事業では、主に中国内で使われるIBMのサーバー「System i」とWebアプリケーションサーバー「WebSphere」などで構成されるシステムの開発保守を手がけている。最近では、NTTデータイントラマートのWebシステム基盤構築用のソフトウェア「intra-mart」を使ったシステム開発などにも開発事業の幅を広げている。
ファームウェアソリューション事業では、アルプス電気向けに車載関連の組み込みソフト開発を行っている。この点では、カーナビゲーションメーカーであるアルパインと連携している。また、大連市内にある大学の人材供給力を利用し、オフショア開発・新興市場向け開発を加速させる。小野淳一・董事総経理は「V字開発の後工程であるテスト・評価から、今では前工程の開発を担うまでになった」と、開発人材の技術力が高まってきているという。
一方、セキュリティソリューション事業では、関連会社のネットスターから委託を受け、現地中国人の人材を投入し、「URL収集センター」を設立して中国固有のURL収集を開始。小野董事総経理は「中国では、他の国と異なり、表示禁止のURLを政府が収集して厳しくフィルタリングをかけている。しかし、中国固有のフィルタリングをかける必要のあるURLもあり、これを探すのは、現地に住む中国人にしかできない」と、人材供給力が豊富な大連ソフトウェアパークでこそできる取り組みであると強調する。(谷畑良胤)
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