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ワークスアプリケーションズ ライセンス+保守サポートに新機軸を付加 海外展開には慎重な姿勢目立つ
2010/07/01 10:16
週刊BCN 2010年06月28日vol.1339掲載
安部孝之マネジャー |
サービス内容の充実に向けた取り組みとしては、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)事業を手がける子会社「ワークスビジネスサービス」の設立が挙げられる。サービス分野をライセンス販売と保守サポートに並ぶ主力事業に育てる狙いだ。
こうした取り組みの一方で、対象顧客の拡大と海外展開に向けた具体策については、明確になっていない印象を受ける。同社は、子会社のワークスプロダクツの中小企業向け製品「MONEY」などを拡販し、中堅・中小企業(SMB)市場の攻略に乗り出す考えを明らかにしている。しかし、安部マネジャーは、「まだ大手企業に目が向いている。(SMB攻略よりも)海外展開のほうが早くなるかもしれない」とみている。
その海外展開についていえば、同社が創業以来、主力としてきた「COMPANY 人事・給与」は、すでに中国市場に投入している。2004年に現地法人を設立し、05年に販売を開始した。ただ、思うようには売れなかったようだ。安部マネジャーは、「中国企業のニーズが乏しかった」と振り返り、事業が順調に進展しなかったことをうかがわせる。現在は、規模を縮小しながらマーケティング活動を推進中だという。現地ユーザーの保守メンテナンスは継続している。
今後は、製品のフルラインアップの後、SCMを前面に押し出して中国に進出し、この先10年でアジアトップを目指すとしている。同時に、他製品を先行して販売する可能性についても言及している。(信澤健太)
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