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NTT Com クラウド時代に主導権を握る 通信事業者の優位性をアピール
2010/06/24 10:13
週刊BCN 2010年06月21日vol.1338掲載
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通信事業者がクラウドサービスに適していることを訴える海野忍副社長 |
ユーザー企業が問題視しているセキュリティに関しては、「仮想ネットワークジェネレータ」と呼ばれる、アクセス権限のあるユーザーのみに接続手順を伝えることが可能な装置をネットワークインフラに構築している。海野副社長は、「ユーザー企業は、信頼性の高いクラウドサービスを活用するべきで、責任のある事業者を選択することが望ましい」としている。
同社は、ネットワーク基盤をベースとするクラウド環境「BizCITY」シリーズをラインアップとして揃えている。現状で提供しているホスティングサービスやストレージなどのサービスをはじめとして、今後もサービスを拡充する計画だ。また、回線サービスについては、日本に加えて米国や欧州、香港、シンガポールなど国内外を合わせて5拠点で提供。海外の通信事業者に依頼するよりも、身近な国内の通信事業者に依頼したほうが安心できるという海外進出を目指す日本企業の意識を捉えた取り組みを進めている。アフリカには現段階で回線網を敷いていないが、「進出する企業があれば、すぐにでも対応する」との考えを示す。
回線サービスやホスティングが提供できるという環境に加え、SaaSによるアプリケーション提供も拡充してくれば、通信事業者がクラウド時代に主導権を握る可能性は十分にある。SIerにとっては、手強い競合相手といえそうだ。(佐相彰彦)
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