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ノークリサーチ、09年度のPCサーバー出荷実績発表、富士通が急伸
2010/06/10 10:13
09年度の全出荷台数は、前年度比5.8%減の50万4306台となった。上期は前年同期比15.8%減と大幅マイナスだったものの、下期は4.1%増とプラス成長し、上期のマイナスを補った。「昨年末の段階では45万台程度に落ちる可能性があると思ったが、下期の回復で何とか50万台に乗った」(伊嶋社長)。下期の好調要因は、ネットサービス系企業のサーバー増設と、医療・金融分野での需要増としている。
サーバーのモデル別構成比率は、タワー型が38.0%でラック型が48.9%。ブレード型は13.1%となった。ブレード型サーバーはベンダーが拡販に力を入れているが、構成比率は前年度から1.6ポイントしか伸びておらず、ベンダーの戦略とユーザ-のニーズに乖離がみられる。
一方、金額は前年度比7.4%減の2606億円。台数の減少によって出荷金額も下がったが、「低価格化は下げ止まり」と伊嶋社長は分析している。
ベンダー別の台数シェアは、NECで26.8%とトップシェアを堅持した。2位も前年度に引き続き日本ヒューレット・パッカード(日本HP)で、シェアは23.0%だった。3位はデルを抜いて富士通(19.6%)が入り、4位はデル(13.7%)、5位は日本IBM(8.3%)。富士通は3位だが、上位5社中、唯一前年度の出荷台数を上回った企業で、「富士通だけが元気な状況」(伊嶋社長)。前年度に比べて24.7%伸ばしている。
今年度の出荷台数見通しは、前年度比3.4%増の52万1600台とした。サーバー統合やデータセンター需要、06年以前に導入したサーバーのリプレースニーズが強まる点をプラス要因に考えている。
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