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アジア最大のIT見本市「ComputexTAIPEI」開幕、iPadの影響色濃く
2010/06/02 10:13
ComputexTAIPEIでのトレンドは、半年後、一年後には世界のトレンドになることがほぼ確実だ。これをチェックするのが、訪問の最大の目的である。第30回を迎える今年のComputexTAIPEIは、「iPad」の影響を色濃く受け、タブレットPCや電子書籍に関する展示に軸足が置かれている。
初日の印象は「人が少ない」である。世界全体、とくに欧州の不況の影響か、明らかにバイヤーの数が少ない。リーマン・ショック後の昨年でも、その影響を感じさせない人の出があったのに、今年は各ブースが商談でごった返す風景が見られない、第一、通路に溢れる人がいない。やはり、欧州での不況の影響は深刻なのだろう。
Computex TAIPEIは、二会場で開催されている。筆者はメインの第一会場に初日を費やし、明日は南港会場に向かう予定だ。先述したiPadだが、台湾メーカーではASUSが対抗製品を発表している。ただし、ASUSは南港会場ブースがメインで、現時点ではチェックができていないことをお断りしておく。
いまいえるのは、タッチパネルを生かしたタブレットデバイスの市場をAppleがiPadで独占してしまっては、「一将功成りて万骨枯る」状態になってしまうということ。台湾IT業界には相当数の企業が存在している。対抗製品の開発は台湾IT業界の重要課題であり、必ず成し遂げられると思う。
第一会場を見渡して、特筆すべきは、各ブースのデモマシンのOSが「Windows7」に置き替わっていたことだ、昨年まではXP一色で、Vistaは数台だった。ハードはOSの影響を直接受ける。発売後1年に満たないWindows7の採用が進んでいるのは、XPのサポート終了の影響もあるが、それよりも台湾IT業界がWindows Vistaを“未完成品”として受け入れなかったことの証だろう。
会場では、タッチパネル関連製品を多く目にする、これはiPadを意識したのではなく、「Windows 7の機能を生かすため」とみるべきだろう。(ベガシステムズ・若尾和正)
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