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日立電線、世界初40Gのボックス型スイッチを開発、DC案件の早期獲得へ
2010/06/01 10:13
「Apresia15000-64XL-PSR」は、40G対応アップリンクポート2個と、1Gや10Gに対応したSFPやSFP+のポート64個を2Uサイズに実装したボックス型スイッチ。「Apresia15000-32XL-PSR」は「64XL」の半分のサイズで、40G対応アップリンク2個と、1G/10Gに対応したSFP/SFP+のポート32個を1Uサイズに高密度に実装している。
スイッチング容量は、「64XL」で1.28テラビット/秒、「32XL」で640ギガビット/秒を備えており、従来のシャーシ型スイッチで同様の容量を構築した場合に比べ、大幅なコストダウンや省スペース化が可能。
両機種ともに、データセンター(DC)や企業、大学などのコアスイッチとして提供できる。なかでも、クラウド時代のネットワーク環境として注目を集めているストレージI/Oの新規格「FCoE」や、FCoEを実現するための新しいイーサネット技術規格「DCB」、仮想サーバー環境に対応した機能の搭載を計画している。
同社は、2003年に自社ブランドのイーサネットスイッチとして「APRESIA」シリーズを開発し、通信事業者の広域イーサネットサービス向けや、企業のLAN向けなどに拡販を図ってきた。「ギガビットイーサネットスイッチ「Apresia13000」シリーズの市場投入で、ボックス型スイッチをコアスイッチとしてネットワークの効率化を図ることができるコンセプト「BoxCore」を打ち出した。
辻正明・執行役情報システム事業本部長は、「シリーズの売上高は、昨年度(2010年3月期)は80億円規模だったが、今年度は130億円まで引き上げることができる」と自信をみせた。今回の製品は発売予定が11年2月で、本格的な販売は来年度からになるが、「DCを中心に提案しており、現時点で前向きな姿勢をみせるケースが多い」と、市場投入と同時に案件が早期に獲得できるとアピールした。
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