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ソリトン、仮想環境とクラウドをテーマにICカード認証製品のセミナー開催
2010/05/31 10:13
セミナーでは、「SmartOn ID」の主要機能や、デスクトップ仮想化をはじめとする仮想化環境におけるICカードを利用したセキュリティ認証を説明。大和総研ビジネス・イノベーションが、仮想デスクトップ環境でのSmartOn IDの導入事例を発表した。
前半では、ソリトンシステムズのパートナーである、北陸日本電気ソフトウェア第三ソリューション事業部セキュリティソリューショングループの園谷良明技術マネージャーが、「強固なオフィスセキュリティ環境の実現に向けて」をテーマに、「SmartOn ID」の自社導入の経験も踏まえて、利便性をもちながら、強固なオフィスセキュリティを実現するポイントを説明。利用者の利便性を高めるうえでのICカード認証の有効性を、事例を交えて解説した。
続いて、ソリトンシステムズプロダクトマーケティング本部の春日井幹人グループマネージャが、「ユーザーに喜ばれるIT環境の認証」と題して発表。「SmartOn ID」では、現在利用しているICカードをそのまま使うことができ、会社の組織や管理体制に合わせた運用が可能なことから、「SmartOn ID」の利便性と主要機能にフォーカスを当てて話した。
後半は、シトリックス・システムズ・ジャパンマーケティング本部の北瀬公彦リードプロダクトマーケティングマネージャーが登壇し「デスクトップ仮想化の最新テクノロジー」と題して、同社のデスクトップ仮想化製品「Citrix XenDesktop」の概要や最新テクノロジーを紹介。また「セキュリティを考慮した仮想化環境を構築現場から語る」をテーマに大和総研ビジネス・イノベーションコンサルティング営業本部プロダクト開発企画部 の山本堅一郎次長が講演した。同社は、昨年秋頃にBladePCで「SmartOn ID」を導入。また今夏には、シトリックスのXenDesktop環境で「SmartOn ID」の運用開始を計画していることから、導入事例の説明とともに、XenDesktop環境で「SmartOn ID」の認証を行うデモも行った。
セミナーの最後には、ソリトンシステムズ プロダクトマーケティング本部の正木淳雄本部長が、「仮想環境におけるセキュリティ対策」として、仮想環境・クラウドのトレンドやソリューションの今後の展開について話した。仮想環境・クラウドは盛り上がりつつあるものの、セキュリティの観点でリスクを抱えている。同社は、仮想環境に対するセキュリティソリューションを拡充。自社のネットワークセキュリティ製品の仮想アプライアンス化、仮想マシン、ネットワークを全体的にコントロールするキャットバード社のソリューションの取り扱いを始めているほか「Soliton OnDemandシリーズ」というラインアップで、ログ管理や資産管理製品など自社製品のSaaSクラウド展開も始めている。
ソリトンシステムズでは、仮想デスクトップの認証を「SmartOn ID for リモートアクセス」の名称で展開を強化。第2四半期をめどに、提供を開始する。また、ハイパーバイザーやシンクライアントシステムを手がけるSIerとともに、「SmartOn ID」を提供するプログラム「RAパートナープログラム」(仮称)を検討しているという。正木氏は「メーカー側では、基本コンポーネントで製品が動くことを保証しているが、すべての環境で動作環境を検証できないことから、パートナーとともに、案件ベースで、構成に合わせて対応を決めていくことで、最適なソリューションを実現していきたい」と話した。
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