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東芝ソリューション 中堅企業向けビジネスを拡充 グループ商材を整備へ
2010/05/27 10:13
週刊BCN 2010年05月24日vol.1334掲載
売り上げ構成比を倍増させる
大和田昭彦事業部長 |
しかし、中堅企業に強いグループ会社が、一部機能やコンセプトが重なる業務アプリケーションをそれぞれ個別に開発していたり、限られた範囲の業種業務に特化する傾向がみられるなど、グループ全体としての整合性が欠けている側面があった。そこで中核事業会社の東芝ソリューションが軸となり、中堅企業向け業務アプリケーションやクラウド/SaaS型サービスなどの商材メニューを整備。一定の期間を費やして、グループ全体でよりバランスのとれた中堅企業向け品揃えに再編・拡充させる。
個々のグループ事業会社をみると、例えば、東芝ソリューション販売首都圏はアパレルや電気材料業界に強く、東芝関西情報システムは高圧ガスや溶剤業界に強い。東芝情報機器は販売管理システムなどに強いといった具合だ。生産管理系の商材は、同分野に強い東洋ビジネスエンジニアリングが開発した「MC Frame」を適用するなど、外部の有力企業とのアライアンスも強化する。東芝ソリューション本体は、eラーニング関連や情報活用などのソフトをSaaS化する取り組みを強めており、中堅企業向けにもクラウド/SaaS系商材の適用増を視野に入れる。
自社グループ製の業務アプリケーションについては、東芝ソリューショングループが、ソフトの共通化を目的としたシステム構築基盤「CommonStyle(コモンスタイル)」に準拠する形で、改良を加えることも検討。共通基盤を積極的に適用すれば、グループ会社で開発した業務アプリケーション同士の整合性をとりやすくなる。グループ全体で、共通的な業務パッケージソフトやクラウド/SaaS商材を「可能な範囲で整備する」(同)ことで、中堅企業市場での事業拡大を推進する方針だ。(安藤章司)
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