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CSE メールアーカイブで新展開 クラウド需要の取り込みへ
2010/04/22 10:09
週刊BCN 2010年04月19日vol.1330掲載
ハイブリッド型にも対応
中根啓一社長 |
新バージョンでは、SaaS事業者向けとプライベート・クラウド向けの2種類があり、前者はSaaS方式でメールサービスを提供するNECビッグローブや、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)などが採用。後者はCSEによる直販や日立情報システムズなどのSIパートナーが販売する。また、「メールはSaaSやパブリックサービスを使い、アーカイブは自社内に設置したサーバーで行うユーザーも今後増える」(CSEの中根社長)とみており、こうしたハイブリッド型のメール利用にも個別に対応できる体制を強化する。アーカイブの設定は大元のクラウド管理者と、個別のユーザー企業の2段階で設定できるようにするなど利便性も高めた。
例えば、クラウド系メールサービスを利用しているユーザーが、ある日、別のクラウド系メールサービスに乗り換える場合、これまでの大量のアーカイブごと引っ越すのは容易ではない。日頃から自社内のサーバーにアーカイブしておけば、「より経済的で利便性の高いクラウド系メールサービスに乗り換えても、過去のメール資産を継承できる」ようになる。マイクロソフトやIBM Lotus、Googleなどのメジャーなサービスや、市販メールソフト向けの汎用接続口があるサービスのアーカイブに対応する。
今回の新版については、向こう2年間で3億円の売上高を目指す。販路も従来の直販中心を改め、SaaS事業者やSIパートナー経由での販売にも力を入れることでシェアを拡大させる。SaaS事業者は今の4社から今後2年で10社程度に増やす方針。メールアーカイブを切り口に、クラウドシステムの運用受託やSIにもつなげていくことで売り上げ増につなげる。(安藤章司)
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