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東芝ITサービス 仮想化事業で攻勢 保守・運用に加え設計・構築も
2010/04/22 10:09
週刊BCN 2010年04月19日vol.1330掲載
石橋英次社長 |
昨秋に先行して販売開始した運用・保守サービスを提案するなかで、「システムの設計・構築も依頼したいという要望が予想以上に多かった。個別に対応したが、要望があまりにも多いことからメニュー化を決めた」と井手弘・仮想化推進プロジェクト部長はメニューを拡充した理由を説明する。東芝ITサービスは半年間、主要商圏だけでなく全国網の営業拠点を生かして地方でも営業展開。「仮想化の需要は地方でも非常に高まっている」(井手部長)こともメニュー化を決定する要因になったという。
全国展開するために、仮想化関連の技術者を育成するための独自プログラムを作成し、教育をスタートした。仮想化ベンダーの資格取得にも取り組み、ヴイエムウェアが展開する「VCP」と呼ぶ認定資格取得者は7人(2010年3月末時点)になった。これらの技術者を全国の拠点に配置し、全国均一のサービスを提供できるようにしている。
井手部長は、とくに地方の中堅企業から強いニーズを感じており、「地方でのビジネス展開では地場ITベンダーとのアライアンスも考えている。アプリケーションの開発・導入は得意だが、仮想化も含めたシステムのインフラ関連が苦手というITベンダーとは友好的に連携できるはず」と話し、ユーザーへの直接提案だけでなく、協業によるビジネス拡大も視野に入れている。
東芝ITサービスは仮想化事業を強化するため、昨年度に社長直下の専任チームを組織していた。昨年度末でミッションを終えプロジェクトチームは解散し、現在はその一部メンバーが集まってクラウドビジネスの長期戦略立案を進めている。(木村剛士)
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