ニュース

東北OSS利活用検討会 OSSはビジネスになるか!? 導入事例の増加がカギ

2010/04/15 22:27

週刊BCN 2010年04月12日vol.1329掲載

 宮城県など東北地方のOSS関連コミュニティ「東北OSS利活用検討会」は、OSSの課題解決を進めている。そのなかで頭を悩ませているのが、ビジネスになるか否かという問題だ。システム提供によってコミュニティに参加するITベンダーが利益を確保できるかどうかが課題として浮上している。

地主雅信・事務局長
 ユーザー企業がOSSを導入する決め手となるのは、低価格であると意識していることが挙げられる。一方、「ベンダー側にとっては、オープンオフィスなどを販売しても利益を確保できない」と、検討会の地主雅信・事務局長(データコム取締役)は打ち明ける。SIerなどが利益を確保するためには、「各ユーザー企業に適したアプリケーションを提供していかなければならない。その開発が必要となる」と実感している。

 実際、ユーザー企業のニーズに応じたシステムを構築するうえでOSSをベースとして業務アプリケーションを含めて提供したケースでは、ユーザー企業が導入コストを意識しないことが多いという。「このような導入事例を増やしていき、OSSに対する信頼をユーザー企業に訴えていくことが重要」と、地主事務局長はアピールしている。(佐相彰彦)
  • 1

関連記事

<地域を駆けるシステムプロバイダ 列島IT事情>東北編(下)

オープンソースソフト注目再び

コンソーシアム発足でOSSビジネス拡大へ

【導入成功事例~文教編~】

授業効率と学生満足度を向上させたクリエイター向けPCとは?!

× こちらから>>