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日本HP、SMB向けiSCSI仮想化ストレージ、販社向け支援の強化も
2010/04/06 10:12
「P4000 G2 SAN」は、2009年の第4四半期に国内iSCSIストレージ市場で出荷台数トップシェアを獲得した「HP LeftHand P4000 SAN」の次世代モデル。インフラストラクチャ戦略「Converged Infrastructure」と、ストレージ戦略「HP Unified Storage」を果たすためのSMB(中堅・中小企業)向け製品として位置づける。仮想化環境を最適化するシンプロビジョニングやストレージクラスタリングなどの機能を標準装備していることが特徴。
テラバイト単価計算で平均40%の低価格化を実現したことも売りで、ストレージを含めたインフラ全体の仮想化と最適化に加え、ユーザー企業のITコスト削減も追求している。
最近では、コスト削減やビジネスへの柔軟な対応などを目的に、サーバー仮想化の動きが活発化している。一方、ストレージ仮想化の機能がサーバーに追いついていないのが実情で、サーバーの仮想化によるコスト削減の効果が従来型のストレージで消えてしまうという事態も起きている。ユーザー企業は、仮想化によるメリットが見出せない状況だ。
また、ストレージのボリュームを確保した時点でリソースが固定されることで、物理的に空き容量があってもほかの論理ボリュームに割り当てられないといった問題や、サーバーの立ち上げは容易だがストレージのプロビジョニングに時間がかかることで運用性が向上しないなどの課題が残る。さらに、仮想サーバーのパフォーマンスを高めるうえで、従来型のストレージ容量の拡大とともにI/O性能が低下するケースも出ている。
日本HPでは、このような問題を、「P4000 G2 SAN」で抜本的に解決。国内iSCSI市場でトップシェアを獲得していく構えだ。
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