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MOTEX 中小向けグループウェア「Eco」新版 来年には1億円規模のビジネスへ
2010/04/01 10:13
週刊BCN 2010年03月29日vol.1327掲載
他スケジュール管理ソフトとの自動同期可能に
池田淳部門長 |
勤怠管理と週報機能が強みで、勤怠管理ではPCの起動とシャットダウンするたびに出社と退社時刻が入力される仕組み。出社・退社時刻の入力のためアプリを立ち上げる必要がない。一方、週報機能では、従業員が使用したアプリの種類とその利用時間を週別で一覧表示できる。従業員のPC利用状況を把握することで、「部下の管理力向上や生産性向上に役立てることができる」(同)。2006年9月に新版を販売し、2010年2月末時点で約350社に導入した。
今回の新版では、「Outlook」のスケジュール管理情報との相互同期機能を追加した。「Outlook」で入力・削除した情報は自動で「LanScope Eco」で反映できるようになり、またその逆も可能にした。また、動作環境として新たに、「SQL Server 2008」と仮想化の「Hyper-V」および「VMware」をサポートした。
3月中旬から発売し、価格は10ライセンスの場合で9万8000円。販売は販社を通しての間接販売を中心に展開する。今後は販売実績が高いリセラーを300社ほど選定して、それらの選定企業とともに市場開拓する。販売力が強いリセラーの上位は、キヤノンシステムアンドサポート、リコー、NECフィールディングだという。
池田部門長は、「中小企業ではまだグループウェアを導入していないケースが多く、『Eco』の実績でも、他社からの買い替えは半分程度だ。潜在需要は大きいとみており、価格とグループウェアだけではない豊富な機能を武器に、従来以上にマーケティング施策を活発に行う」と強調。競合のサイボウズやネオジャパンに割って入る考えだ。(木村剛士)
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