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<挑戦する地方企業>フジミック新潟 ITSS活用したスキルアップに着手
2010/04/01 10:13
週刊BCN 2010年03月29日vol.1327掲載
不景気の今だからこそ人材育成」
宮澤徹ソリューション 第2部部長 兼東京支社長 |
しかしながら、同社は来年度から人材育成に本腰を入れて取り組もうとしている。「景気後退によって案件は減少した」(宮澤徹・ソリューション第2部部長兼東京支社長)ことで、時間に余裕が生まれ、それを有効活用する手段として2009年中盤から人材育成プランを情報処理推進機構(IPA)の協力をもとに作成していたのだ。
「技術者のスキルには偏りがあると感じていたが、仕事が立て込む期間はどうしても人材育成が二の次、三の次になってしまっていた。今の景気後退は人材育成に取り組む絶好のチャンスだと思った」と宮澤部長兼支社長は話している。
「ITスキル標準(ITSS)」を活用し、昨年後半に技術者のスキルチェックを実施。1000項目にも及ぶスキルシートへの記入を行わせることで、現状のスキルマップを作った。「漠然と抱いていたスキルの偏りがはっきりと見えた」と宮澤部長。そのうえで、「『ITSS』は“使わず嫌い”の部分があったが、活用のハードルは低く、その効果に驚いた」と話している。
完成したスキルマップをもとに、来年度からはスキル強化に向けた教育プランを作成、運用する予定だ。案件減少で生まれた時間を、これまでおざなりになっていた人材育成に当て、事業基盤を強化しようと挑戦している。(木村剛士)
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