ニュース
アスプローバ 海外事業を強力に推進 5拠点体制構築
2010/03/25 10:09
週刊BCN 2010年03月22日vol.1326掲載
現在、日本と韓国、中国、ドイツの4拠点体制で、日本に次いで売り上げに最も貢献しているのが中国だ。公共インフラ系や軍需産業からの引き合いが多いという。日系企業が不況のあおりを受け、投資を抑制しているのとは対照的に、中国企業向けに好調な実績を残している。韓国は、「財閥系がはっきりしている。そこに入り込めていない」ために、案件の獲得に苦労している状況だ。ドイツでは、コンサルティングファームをパートナー企業に据え、比較的中小の工場に拡販。藤井氏は、「3年目になってから芽が出てきた」と話す。
同社にとっては、中南米や東欧、台湾も有望地域。現在は、ドイツより東欧で多くを販売実績をもつ。台湾では、デジタル・チャイナが台湾系メーカーのERPにバンドルしている。
同社が強い海外指向をもつのは、現状に強い危機感を抱いているから。「国内は工場が減少している。日本と海外の情報連携ができるようにしていく必要がある」。今後は、北京を中心に中国北方に拠点をつくっていく方針。海外売上比率を50%にまで引き上げる。(信澤健太)
- 1