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国際産業技術 サーバーのBTO事業開始 新品、中古品販売に次ぐ柱に

2010/03/18 10:09

週刊BCN 2010年03月15日vol.1325掲載

 コンピュータ販売店「おっと(otto)」を経営する国際産業技術(大瀬戸猛代表取締役)は、法人向けビジネスでサーバーのBTO事業を本格的に強化する。主要ハードメーカーが製品化していない仕様のモデルを顧客の要望に沿って開発・製造、販売する。従来、サーバーの販売では、新品と中古品のみ販売していたが、需要が強いことからBTO事業を今年度(2010年12月期)から本格的に始める。

立花和昭副社長
 国際産業技術は、店舗を活用したPCとサーバー、ネットワーク機器の販売に強いコンピュータ販売会社。自社従業員によるユーザー企業への直接販売や、ITベンダーへの卸販売だけでなく、秋葉原や神田に設置する店舗で店頭販売を行っている。店舗には動作実験する検証施設を備えたUNIXやIAサーバー専門店などを設置しており、法人向けコンピュータの店頭販売を得意とする。サーバーの販売台数実績は、営業担当者による直販、卸販売、店頭販売がそれぞれ3分の1ずつを占める。

 今回、本格的に開始したBTO事業は、今年度の重要な新戦略に位置づけている。「ニーズに合うサーバーを開発して欲しいという声は3~4年前からあった」(立花和昭・取締役副社長)というが、「製造が難しいことや、故障などのトラブルが発生した場合の処理作業を考慮し、見送っていた」(同)という。ただ、需要が年々高まっていることと、製造とサポートサービスの提供でシネックス(渡辺慎一社長)と提携したことで体制が整備されたと判断。今年度からBTO事業を開始した。

 BTO事業では、顧客の要望に沿ったサーバーを開発するだけでなく、自社オリジナルサーバーの開発・販売も手掛ける考えで、すでに商品化している。低消費電力が特徴のインテル製CPU「Atom」を搭載したサーバーを開発・販売し、「主要サーバーメーカーが商品化していない仕様だけに、引き合いは多い」(立花副社長)。

 現在、サーバーの全販売台数のなかで新品が7割、中古品が3割。立花副社長は、BTOサーバーの販売について「今年度は全売上高の1割にも満たない見通し」としているが、着実に伸ばせる分野ともみている。(木村剛士)

国際産業技術が運営するPCサーバー専門店。店内には検証施設を完備し、その場でアプリケーションの動作を検証できる
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