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IT検証産業協会(IVIA) 第4のスキル標準「IVEC」 4月に認定試験
2010/03/11 10:09
週刊BCN 2010年03月08日vol.1324掲載
次なるIT産業づくりを本格化
倉田克徳 理事 |
今回の試験は、東京、大阪、名古屋、札幌で開催。一般個人は3月30日まで、団体であれば4月5日まで応募可能だ。IVEC認定試験は2007年に開始され、これまでに約2100人が受験しており、年々注目度が高まっている。
IVIAでIVECの担当責任者である倉田克徳理事(エス・キュー・シー社長)は「国内のテスト工程などソフト開発が中国やインドなどオフショアへ流れる傾向にある。そのため、第三者検証を国内産業として定着させたい。テスト技術(スキル)を可視化し、安心して国内ベンダーに発注できるようにする」と、試験会場や回数を増やし、受験者数を5年後の2015年には現在の4倍弱に相当する年間2000人に増やす考えだ。
現在、情報処理推進機構(IPA)とIPAソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)は、ITスキル標準(ITSS)、組込スキル標準(ETSS)、情報システムユーザースキル標準(UISS)に次ぐスキル標準として、テストエンジニア向けのスキル標準体系を策定中だ。同体系は、SECやIVIA、ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)が共同開発している。そのなかでもIVECは、より実務的な認定制度として位置づけられている。
国内ソフト開発では、開発コストの削減要求が高まり、「オフショア開発」に依存する傾向が強まっている。しかし、IVIA理事の藤井洋一・日本ナレッジ社長は「日本のソフト開発が世界で生き残るには、もう一度、『Made in Japan』の品質に着目すべきだ」と話す。コスト削減と品質を両立させるため、テスト産業を拡大してソフト開発の“国内回帰”を促す必要がありそうだ。(谷畑良胤)
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