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エンティス 配線不要のプレゼン機器 独自開発製品を流通経由で販売
2010/03/04 10:09
週刊BCN 2010年03月01日vol.1323掲載
エンティスが今回発売するワイヤレスアダプターセット「ワイヤレスプレゼンター EN-WP100-PK」は、パソコン画面のデータを無線で本体に転送するUSBワイヤレスビデオトランスミッター「同EN-WVT100」と、転送された画面データをプロジェクターや大画面ディスプレイなどに出力する本体「EN-WP100」で構成されている。
このセットを使えば、発表者のパソコンとプロジェクターの距離が離れている場合でも、長いケーブルで接続する必要がなく、手元で操作しながらプレゼンができる。花田社長は「発表者が交代するたびにケーブルを差し替えたり座席を移動することもなくなる」と、プレゼンや会議がスムーズになるという。また、パソコン側は専用のUSBワイヤレストランスミッターを利用するため、ドライバやソフトウェアのインストールが不要。USBワイヤレスビデオトランスミッターをUSBコネクタに接続すると、自動的に非常駐型のユーティリティが起動してすぐに利用できるので、パソコン本体の無線LAN機能を利用しなくてすむ。
この製品に限らず、同様の利用形態を目指した製品は他社から出ていた。しかし、こうした従来機は、プロジェクターを使っている最中にインターネットなど他の機能を使うことができない。「ネットワークを介さず、どこでも接続できるので、使い勝手が従来機とは異なる」(花田社長)と話す。
同セットはオープン価格だが、従来より低価格で提供する計画だ。現在、エンティスと代理店契約する大手ディストリビュータに加え、OA機器を販売する事務機ディーラーとのアライアンス拡大を狙う。
エンティスは、コンシューマ向け機器として、昨年10月にテーブルなどをスピーカー代わりに利用するサウンドジェネレータや、今年2月にネットワークメディアプレーヤーの最新モデルを発売。法人向けでは、コンテンツ配信を容易にする小売店向けの小型デジタルサイネージを拡販することを検討している。花田社長は「法人、個人の両面で販路を広げ、自社開発製品を幅広い層へ販売する」と、事業拡大を目指す方針だ。(谷畑良胤)
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