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サイボウズ総研とアプレッソ 「ガルーン 2」拡販に一役 スケジューラー連携による部分最適化
2010/02/10 10:08
週刊BCN 2010年02月08日vol.1320掲載
サイボウズ総研は、「PIMSYNC」のOEM提供を受け、自社製品として販売。「2011年末には、1億円くらいのプロダクトに育てたい」(サイボウズ総研の林貢正・副社長兼マーケティング本部長)方針だ。一方、提携関係にあるアプレッソは、必要に応じ導入・保守でサポートするほか、1086社のアプレッソのユーザー基盤(100人から1000人規模)を活用し、「ガルーン 2」の提案活動などで連携。「ガルーン 2」の主要ターゲット層に重なるうえ、「アプレッソのほうに『ガルーン 2』との連携要望が多く寄せられる」(アプレッソの伊藤京子・企画部部長)こともあり、新規導入の促進が期待できるという。
企業によっては、部門ごとにグループウェアなどが混在した環境に置かれている。重複入力による運用の負荷やダブルブッキングによる生産性の低下といった問題に頭を痛めている企業は少なくない。全社で統一することを検討しても、部門ごとにポリシーがあるため実現できない状況にある。そのため、アプレッソには、スケジューラー連携の要望が多く寄せられているという。
「最近の情報システム部門の考え方は変わってきている。以前は、統一の考え方が主流だった」。林副社長は、システムが肥大化していることによる意思決定の難しさや部門最適化しようとする動きが要因としてあるとみている。「ユーザーからは、国産アプリケーションを使いたいという声が強い」と、伊藤部長は指摘する。欧米では、グループワークの考え方が薄いこともあって、外資系アプリはスケジュール管理機能が弱く、日本では馴染みにくいところがあるというのはよく指摘される点だ。つまりユーザーは、外資系アプリと国産アプリとの組み合わせによる部分最適化を望んでいるのだ。そうした潮流に乗るため、サイボウズ総研は、アプレッソの「PIMSYNC」に注目し、今回の提携に至った。
今後は、SaaS形式のライセンス提供を検討しており、SaaS市場の成熟を待って実行する方針。「サイボウズ クラウドビジネス パートナー」を拡充し、クラウド基盤上で拡販していくことも匂わせている。(信澤健太)
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