ニュース
大塚商会の09年度連結決算、2年連続の減収減益、計画下回る
2010/02/03 10:08
大塚社長は説明会の冒頭で、「2009年は非常に予測しにくい年だった。2年連続の減収減益で、期首に立てた目標数値も下回る結果となったのは、社長として申し訳ない。第3四半期以降の回復を見込んでいたが、見込み違いだった。ユーザー数や取引数は増えたものの、顧客単価が約10%下がったことが響いた」と説明。そのうえで、「5年前の業績に戻った形で、一からやり直す年」と今年度の位置付けを語った。
セグメント別では、システムインテグレーション(SI)事業は2266億8800万円、サポート&サービス(S&S)事業は2009億3800万円、その他が23億円。S&Sとその他事業は増収で、S&S事業は「念願の2000億円」(大塚社長)を突破したものの、SI事業が約400億円のマイナスとなった。事業セグメントをさらに細分化した事業の増減率(単体)は、SI関連商品が15.8%減、受託ソフト開発などが16.4%減、サプライは3.3%増、保守サービスなどは0.4%増。
このほか、社員1人あたりの売上高は前年度比8.8%減の5193万円。主な戦略商品・サービスの実績は、「たのめーる」が前年度比4.3%増の929億9000万円、「SMILEシリーズ」は7.7%減の63億2700万円。ハードウェアの販売台数は、複写機が13.4%減の2万5367台、サーバーは7.5%減の3万2389台、PCは1.7%減の50万276台だった。
今年度の通期連結見通しは、売上高が前年度比4.9%増の4510億円、営業利益が同3.8%増の167億円、経常利益が同3.5%増の170億円、当期純利益が4.3%増の91億6000万円を見込む。大塚社長は、「回復基調に入ったとは思うが、先行きは不透明」としたうえで、「企業にとって増収増益は義務であり、今年度もチャレンジしたい。業容拡大を図り、営業利益率および経常利益率ともに7%を目指す」と語った。
- 1
関連記事
大塚商会、プライベートクラウド開始、中堅・中小ユーザーに狙い
大塚商会、一般電球タイプの低価格LEDを世界に先駆け販売開始
大塚商会、シンクライアントと仮想化を組み合わせた基幹業務システム