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セキュアソフト 市場優位性高める戦略展開 近く10Gbps対応新製品も発売

2010/01/28 10:08

週刊BCN 2010年01月25日vol.1318掲載

 セキュリティ製品、監視サービスを手がけるセキュアソフト(姜昇旭社長)は、自社のスパム対策製品「SecureSoft SpamHunter」と、不正アクセス監視や機器の状態監視を行うセキュリティ管理サービス「Security O.K Service」の販売を強化する。不正侵入検知防御製品「SecureSoft Sniper IPS」とあわせ、市場でのプレゼンスを高める方針だ。

 同社は不況下において前年対比2.5倍の売り上げを実現するなど、堅調な伸びをみせている。IPS製品については大企業での導入が多いことから、SIer、NIerでの販売を強化するとともに、IPSの競合製品を取り扱っている販社に対しては、競合とは一線を画す、セキュリティ監視サービスの販売を提案する。スパム製品では3年一括で保守契約を結んだ顧客に対して、保守料金で特別割引を適用するほか、パートナーがメリットを得られる仕組みを提供し、販売パートナーを拡充してリプレースを促し、2012年3月期に18億円の売上高を目指す。

 セキュアソフトでは、4年前から「Sniper IPS」を販売している。IPSではマカフィーやプロベンティアなどの競合企業がシェアを競り合っているなかで、「Sniper IPS」は高い検知精度とパフォーマンス、リアルタイムでのトラフィックやシステム状態のモニタリング、管理GUI、操作マニュアル、シグネチャ情報、アラートまですべて日本語対応していることが評価され、導入ユーザー数を増やしてきた。現在、教育機関、一般企業など、170社・機関への導入実績をもっている。姜社長は「最近になって、IPSが軌道に乗り始め、当社から売り込みに行くだけでなく、顧客や代理店から問い合わせがくるようになった」と手応えを感じている。

姜昇旭社長
 一方、セキュリティ監視サービス「Security O.K Service」は3年前に開始。自社のIPSをはじめ、他社のネットワーク機器でも監視可能。大規模ネットワークの場合、管理者が常時目を配らせなければならないなど、運用コストがかさむことから、「IPSを購入する顧客の半分ほどが監視サービスを組み合わせて導入するケースが多い」(姜社長)という。同社は韓国の通信事業者SKテレコムと協業し、SKテレコムのセキュリティ監視センター経由でサービスを提供している。

 今春には、10Gbpsに対応する新しい侵入検知の製品「Sniper IPS 10G」と、同じく10Gbps対応のDDoS対策ソリューション「Sniper DDX」の販売を開始する予定。10Gbpsのインタフェースに対応した製品が少ないなかで、いち早く販売を開始することで優位性を獲得していくのが狙い。(鍋島蓉子)
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