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アールサポート 遠隔コントロールツールで日本市場に攻勢 大塚商会を中心に拡販
2010/01/14 22:30
週刊BCN 2010年01月11日vol.1316掲載
安千洪・取締役副社長 兼日本支社長 |
パートナー企業は20社程度。1次代理店はsantecが主力で、2次代理店に大塚商会やダイワボウ情報システム、丸紅インフォテック、NEC、ネットワールド、ソフトバンクBBなどを揃える。なかでも存在感が大きいのは大塚商会だ。アールサポートは、日本に2002年に参入してから2年ほどは鳴かず飛ばずだったが、大塚商会と代理店契約を結んだことで、主力製品で遠隔サポートツール「RemoteCall」の売り上げが伸びたという。
NECとソニー、東芝、富士通、シャープの5社が「RemoteCall」を2005年に採用したこともユーザーに「信頼感」を与えるきっかけになった、と安支社長はみている。「RemoteCall」は、コールセンターの顧客サポートや維持保守がメインのターゲットで、「RemoteView 5」とは異なる。今後は、本社の上場を目指す2年後を目安に、「RemoteView 5」の販促も合わせて強化し、ボリュームとして拡大していく。
「RemoteView 5」は、エージェントをクリックするだけでVPNトンネルをつくれる「インスタントVPN(iVPN)」を搭載しているのが特長。「iVPN」とデスクトップ共有機能を利用し、UNIXなどのバックグランドリソースで作業が可能となっている。差異化のポイントは、一つのエージェントに対し、複数のユーザーがアクセスできるところ。安支社長は、「統合リモートツールのライセンス体系を打ち破った」と豪語する。そのほか、インテルのvProテクノロジーの「RWT(Remote Wakeup Technology)」と「AMT(Active Management Technology)」に対応。「RemoteView 5」はVPN機能を内蔵し、VPN環境がなくてもリモートから遠隔地のPCを起動させることができる。
競合するのは、シマンテックの「Symantec pcAnywhere」だ。「価格では競合しない。むしろ若干高い。当社は、マルチユーザーアクセスなど統合リモートツールとしての新しい機能を訴求する」(安支社長)方針だ。(信澤健太)
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