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OKIデータ 国内プリンタシェア6.6%を狙う 新ブランドの好調を受け

2009/12/24 21:45

週刊BCN 2009年12月21日vol.1314掲載

栗本清 国内営業本部長
 OKIデータ(杉本晴重社長兼CEO)は、デジタル複合機(MFP)を除く国内プリンタ市場で、2009年度(10年3月)下期のメーカー別シェアを上期比2.1ポイント増の6.6%に拡大することを目指す。

 08年10月に発売した新ブランド「COREFIDO」シリーズの「5年間無償保証」や機能性が好評で、販売台数が堅調に伸びている。このシリーズを中心に販売台数を加速させるため09年11~12月には、2次店を含めた販社向けのキャンペーンを実施したり、来年当初から同シリーズの新製品を相次ぎ投入し、2010年度(11年3月期)通期のシェアを8%まで押し上げる計画だ。

 同社が調査会社IDCの調査を基に集計した国内プリンタ販売台数によると、09年度上半期全体の販売台数は40万台を切った39万2000台で、同社のシェアは4.5%(OEMも除く)に達している。下半期は販売台数を45万6000台と予測し、このうち6.6%のシェア獲得を狙う。

 国内プリンタ市場は昨年9月のリーマン・ショック以降、急激に落ち込んだが、「COREFIDO」は、いつも市場が落ち込む上期でも約3000台に達し、台数を伸ばしてきた。栗本清・国内営業本部長によれば、「『5年間無償保証』が2次店経由の販売を中心に好評で、他社に比べて落ち込みは小さい。ホームページへのアクセスや購入前の相談件数も増えており、見込み客も増え続けている」状況で、下期は倍の6000台を目指すという。

 同社は、タレントの菅野美穂さんをキャラクターに起用して認知度を引き上げ、09年10~11月には期間限定でユーザー企業向け「エンドユーザ・キャンペーン」を実施した。下期に向けては、販売パートナーを対象にした販売台数に準じて加算されるカーボンオフセット数を競う「愛のかまど」キャンペーンと、2次店にもインセンティブを提供するキャンペーンを同時並行で行う。

 「愛のかまど」キャンペーンは、販社が「COREFIDO」を5台販売すると世界の恵まれない国へかまどを1台プレゼントするというもの。屋内で野焼きと同じ状況で調理するのに比べて、煙突で空気の循環をよくするかまどならば消費する薪を半減でき、CO2排出削減(カーボンオフセット)にも貢献できる。かまど設置によるCO2排出権をOKIが購入し、この証明書を販社に提供。優秀販社には来年1月のイベントで菅野さんから表彰を受ける。

 これに加え、来年1月には同シリーズのA4カラーで新製品を発表するほか、来年度中に同シリーズをフルラインアップ化する。同社は12年度までに国内シェア10%を目指している。(谷畑良胤)
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OKIデータ=http://www.okidata.co.jp/