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I・Oデータ、初のWindows 7「SensorAPI」対応製品、第1弾は法人向け人感センサー
2009/12/18 21:45
Windows 7の「SensorAPI」を用いた業界で初めてのモデル。赤外線で人の在席・離席状況を認識し、PCや液晶ディスプレイの消費電力を制御する。最大約20%の電力削減につながり、企業のコストやCO2削減に貢献するのが狙い。
省電力制御モードは、「ディスプレイの電源を切る」「PCをスリープ状態にする」「PCを休止状態にする」から選択。液晶ディスプレイは1-60秒、PCなら1-60分の間で待ち時間を設定する。なお、PCと本体はUSBケーブルで接続する。サイズは幅58×奥行き45×高さ61mm、重さは約85g。
アイ・オー・データ機器の平野義久・第1開発本部長は「センサーでPCを制御することによって、ユーザーが意識をしなくてもエコに取り組める」とメリットを強調。エコロジーの観点から製品パッケージを簡素化し、アプリケーションとドライバはCDを付属する形ではなく、ダウンロードで提供する。
「WinSensor」には「SensorAPI」のサンプルアプリケーションコードを付属し、SIerなどが企業の業務内容に合わせてプログラムを開発できるようにした。このほか、教育機関にデバイスを提供することで学生のソフト開発を支援。PC組込み用ソフトとしての検討に加え、アプリケーション開発を促進するためソフトメーカーにも働きかけていく。
「SensorAPI」は、マイクロソフトのWindows 7搭載の新しい機能。対応デバイスと組み合わせることで、温度、湿度、照度、加速度、音声などを認識する。マイクロソフトの中川哲・コマーシャルWindows本部本部長は、「WinSensor」について、「日本は世界に類をみないセンサー先進国。(同製品の発売を機に)『感じる』というエクスペリエンスを日本で体験できるのはすばらしい」と喜びを表現した。
さらに中川本部長は、API提供の重要性を指摘したうえで、「大手企業のニーズは多岐にわたる。さまざまなセンサー対応ソリューションが実現すれば、市場の需要を把握できる」と「WinSensor」に期待を寄せる。Windows 7搭載PCで同製品を活用することで「日本のPCの電力を25%以上削減したい」と意気込みを語った。
アイ・オー・データ機器は、今後マイクロソフトと協力し、大手法人顧客に同製品のサンプルを配布する予定。法人に加え、2010年にはコンシューマー向けにキャンペーンを実施する予定だ。さらに、「WinSensor」で培ったノウハウを基に、センサーを用いたPC周辺機器の開発を検討する。
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外部リンク
アイ・オー・データ機器=http://www.iodata.jp/
マイクロソフト=http://www.microsoft.com/ja/jp/
「SENSOR-HM/ECO」=http://www.iodata.jp/product/lcd/option/sensor-hmeco/