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NECネッツエスアイ オフィス改革ビジネスの拡大へ 09年度に売り上げ100億円を狙う
2009/12/10 21:45
週刊BCN 2009年12月07日vol.1312掲載
山本正彦社長 |
具体的な強化策については、社内にオフィス設計を手がける「デザインセンター」を新設。加えて、「さまざまなベンダーと情報交換を図ったり、共同で案件を取りに行くなどといったパートナーシップを深めている」という。これまでSIerとして内田洋行とアライアンスを組んだことがあるほか、オフィス家具関連メーカーのコクヨや岡村製作所などとも共同で案件獲得に向けた取り組みを進めた。「業界の枠を超えることで事業領域の拡大を図る」としている。
ICTシステムとオフィス家具を融合させてユーザー企業の社内改善を図ることができたのは、「現場力を蓄積しているため」とアピールする。もともと通信回線の工事から始まり、ネットワークインフラの構築などを全国網で手がけてきた実績をベースに、ユーザー企業のニーズを追求した結果、オフィス改革にたどり着いたという。また、オフィスを丸ごと請け負うことで「ユーザー企業から絶対の信頼性が得られる」と自信をみせている。
事業着手の初年度は、同ビジネスの売上高が約30億円だったという。「年を追うごとに成長していることから、まずは今年度に100億円の大台に乗せる」ことを掲げている。業績アップが厳しい状況のなか、他社とは一線の画したビジネスの展開で利益を確保していく。また、オフィス家具を網羅したビジネスだけでなく、「SaaSなどクラウドサービスも含めて提供するモデルの構築にも力を入れる」方針だ。(佐相彰彦)
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