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NEC、09年度中間決算は赤字に転落、エレクトロンデバイスの不振が影響
2009/10/30 21:41
世界不況の影響で、昨年度後半から不振となり通期業績が赤字に転落しただけに、同社は期初の時点から今年度上期を赤字と予想していた。計画していた営業損益400億円の赤字、経常損益620億円の赤字、最終損益500億円と比べると、若干の改善を果たしている。
主な赤字要因はエレクトロンデバイス事業。営業損益426億円の赤字という結果だった。同事業については子会社のNECエレクトロニクスがルネサステクノロジと10年4月に統合し、来年度から実質的に事業撤退することを発表している。
通期連結業績予想については、売上高3兆6600億円(前年度比13.2%減)と減収するものの、営業損益600億円の黒字(前年度は62億円の赤字)、経常損益400億円の黒字(932億円の赤字)、最終損益100億円(2966億円の赤字)を見込む。
ただ、7月30日の時点で予想していた売上高3兆7300億円、営業損益1000億円の黒字、経常損益600億円の黒字、最終損益100億円の黒字と比べれば下方修正している。矢野社長は、「エレクトロンデバイスの業績悪化が大きく影響している」という。加えて、「急激な業績回復は見込めない」とみている。黒字を果たすため、エレクトロンデバイス以外の事業で赤字を吸収するほか、「固定費削減を従来計画より200億円上乗せした2900億円を目指す」としている。
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