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応研 「自由度」高い人事管理ソフト発売

2009/10/13 21:41

週刊BCN 2009年10月12日vol.1304掲載

 業務ソフトウェアベンダーの応研(原田明治社長)は8月24日、同社初となる人事管理ソフト「人事大臣NX」を発売した。既存ユーザーの従業員100~1000人の中規模企業から要望を受け、業界内で最後発ながら製品化。社員管理項目のカスタマイズ性を実現した「自由度」にこだわったことを売りに、販売チャネルを通じて拡販を開始した。すでに同ソフトは、既存ユーザーを中心に予想を超える100件以上の注文があり、大臣シリーズ全体の底上げができる製品として期待が高まっている。

8月下旬リリース、すでに100社受注

 「人事大臣NX」は、直感的な操作で豊富な入力支援機能を使いながら顧客情報を管理できる「顧客大臣NX」の操作性を継承している。一般的な管理項目(氏名、生年月日、性別など)だけでなく、独自の項目を最大999項目まで設定でき、時系履歴系の管理データや任意のサブマスターまで自由に設計できる。また、帳票に関しても、一覧表や構成表、推移表などの種類で作成できる。

 これまで「大臣シリーズ」には、人事管理ソフトはラインアップされていなかった。しかし「労働基準法や雇用条件の変動などが頻繁にあり、当社製品群とシームレスに連携できる人事管理製品がほしいとの要望を受けていた」(菊川雅彦・開発部人事チームリーダー)と、同社の給与ソフト「給与大臣NX」の社員データと連携して使うニーズが高まっていたという。

 汎用的な人事管理ソフトは、業種で異なる社員管理項目などにすべてを対応できず、多くが「各種業種の最大公約数でつくられている」(菊川リーダー)ため、必要な分をカスタマイズ開発に頼っている。しかし「人事大臣NX」は、開発が難しい帳票であっても住所録や所属・男女別構成表、所属・役職別平均年収など、必要なだけ項目を増やして自由に画面設計できるため、「競合他社製品を上回る機能が満載で、カスタマイズが不要」(同)と、自信をみせている。

 同社ではまず、「人事大臣NX」を「給与大臣」の既存ユーザーを中心に販売パートナーと共同で開拓を開始。これまでに、管理項目の多い社会福祉法人や公益法人、一般でも特定業種の企業から注文が殺到。すでに100社を超える受注を達成した。同ソフトの価格は、スタンドアロン版が31万5000円、ピア・ツー・ピア版が73万5000円、ERP(統合基幹業務システム)版がオープンプライスとなってる。(谷畑良胤)
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