ニュース
IDC Japan、国内サーバー市場動向、前年割れ続くも運輸業向けが好調
2009/09/30 21:39
08年における国内サーバー市場は、前年比7.0%減の5952億円。景気後退の影響でほとんどの業種・業界でサーバー投資額は減少したが、運輸業が前年を上回り、前年比3.2%増の197億円となった。
一方、企業規模別では、すべての企業規模でサーバー投資が減少。とくに従業員数100人未満の中小企業と、100~499人の中堅企業の落ち込みが激しく、それぞれ19.3%減、17.2%減となった。
今後の予測として、09年は、前年比17.7%減の4899億円と予測。産業別で、とくに組立製造業や金融業、通信・メディア業が前年比20%を超える減少になるとしている。
中期的な見通しとしては、13年の国内サーバー市場の市場規模は4681億円。08年~13年の年間平均成長率はマイナス4.7%とみている。IDC Japanの唐澤正道・サーバーシニアマーケットアナリストは、「情報処理サービスやデジタルコンテンツ、ビジネスアウトソーシング事業などでサーバーの需要が増加する。これらのサービスでは、大量のサーバーを利用するため、グリーンIT化への投資も期待できる」と説明している。
- 1