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サイボウズとマイクロソフト、グループウェア開発・販売で戦略提携
2009/09/29 21:39
サイボウズのグループウェア製品は、国内の中堅・中小企業向けでは、トップシェア(ノークリサーチ調べ)だが、サイボウズの青野社長は「(サイボウズは)もともと中小企業向けグループウェアでスタートした。大企業向けに徐々にシフトしているが、なかなか攻め切れていない」と、エンタープライズ向けの「サイボウズガルーン」が市場で支持を得られない現状を説明。
今回の協業相手にマイクロソフトを選んだことについては、マイクロソフトのパートナー企業が充実していることと、グローバルに展開している点を挙げた。マイクロソフトのグローバル・大規模対応のプラットフォームである「Microsoft Office SharePoint Server」を利用し、共同でマーケティング活動を展開することで国内のエンタープライズ向け市場と海外でのシェア拡大を目指す構え。
一方、マイクロソフトとしては、樋口社長が「パートナーシップを前提とした商品」と表現するようにサイボウズに開発プラットフォーム環境を提供することで、「Microsoft Office SharePoint Server」のシェアを拡大する狙いだ。
協業の具体的な内容については今後、開発中の製品に関する情報提供「先行情報お届けサービス」を実施するほか、共同でニーズのヒアリングやマイクロソフトの大手町テクノロジーセンターでの顧客への共同提案などを推進していくという。
販売目標として3年間で、国内の大企業を中心に100社への導入を掲げている。なお、青野社長は今回の協業により「今まで築いてきた販売パートナー網以外のところを開拓できるのがメリット。『SharePoint』上で動くグループウェアを作ったことで、マイクロソフトのパートナー網も活用していきたい」と話している。
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