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静岡ユーザック 事業改革、正念場に 事業モデルの再構築急ぐ
2009/09/18 21:39
週刊BCN 2009年09月21日vol.1301掲載
食品や建材卸などに活路
そこで打ち出したのが、景況に影響されにくい食品や、構造改革が進む建設業界に活路を見出す方策だ。例えば建設関連業界では、建材卸からリフォームなどの施工サービスへと業容を拡大するなど、事業ポートフォリオの見直しが目立ち始めている。伸び悩みを打破するため、ユーザー自身による構造改革が活発化しており、「勝ち残りを目指す改革や、経営者の若返りを進める企業に照準を合わせる」(土屋社長)と、成長分野に経営資源を集中させるこで自社の業績回復に努める。
建設業向けでは、これまでにも納入実績が多数ある。見積り積算や原価管理などのノウハウもあり、建材卸にも応用しやすい。食品については内田洋行本体が力を入れており、グループのシナジーを生かせる領域だ。製造業の急速な回復は難しいとしても、中堅・準大手の基幹系、情報系の両面のSIに耐えうる社内開発体制の強化やグループの連携を強化。早い段階で年商10億円、営業利益率4~5%の収益獲得体制を回復させる。(安藤章司)
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