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東芝ソリューション、国内最高速クラスのハイエンドOCRシステム
2009/04/21 21:30
新製品は、同社が40年のOCR開発で培った独自技術(紙送り技術、画像処理技術、文字認識技術)を結集したハイエンドOCRシステムで、新開発の高速OCRスキャナ「S10000」と認識ソフトウェアで構成される。高速CCDの採用と高速画像処理回路の開発により、国内最高速クラスとなる毎分300枚(同社従来比1.5倍)のOCR読み取りを実現した。
また、読み取りを中断することなく帳票を追加できる「帳票継ぎ足し機構」、紙の傾きを機械的に補正し紙詰まりを抑える「スキュー・アライニング機構」、紙詰まり時の復旧作業を軽減する「エアー吸着ベルト搬送機構」を搭載し、装置の停止時間を大幅に削減することでスループット(単位時間あたりの業務処理量)を向上している。
上質紙や再生紙、ノーカーボン紙などの薄紙から葉書などの厚紙、名刺サイズからA3サイズまで、さまざまな紙質、サイズの帳票を読み取ることが可能。さらに、紙の高速・安定給紙を実現する「多段分離給紙機構」や、「超音波センサ」を複数搭載して紙の二重送りを高精度に検知することで、多種多様な帳票が混在しても読み取ることができる。
紙の先端を揃えて集積する「羽根車集積機構」を備えており、8つのポケットを垂直に配置した省スペース設計のソータを開発。帳票の種類や記載内容を高精度に認識し、高速に仕分けすることができる。省スペース設計のため、限られた設置場所でも、ソータを複数台連結した大規模な帳票仕分けが可能。
毎分350枚(同社従来比2.5倍)の高速カラーイメージ読み取りを実現。高精度帳票認識技術により、帳票ごとの画像圧縮レベルの制御や、イメージ管理のためのインデックスデータの作成が可能となり、効率的なイメージファイリングを実現する。
価格は2787万7500円から、ソータオプションが1059万4500円から。なお、同社では、新製品の効率的な運用のために「OCR運用サポートサービス」を提供する。読み取り性能診断と改善提案、取り扱い帳票に合わせた辞書のカスタマイズ、予防保守や遠隔監視など、ユーザーの運用に合わせたサービスを提供する。
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