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ノベル チャネル施策を再強化 中位パートナー層の拡充
2009/03/16 21:28
週刊BCN 2009年03月16日vol.1276掲載
ノベルは米本社主導で、間接販売網の増強、チャネル施策強化を昨秋から世界共通で推進している。今年2月には、グローバルレベルでパートナー向け営業担当者の増強や支援制度充実のために、チャネル向け投資額を昨年比5倍に増やす計画を発表。ノベルの新年度開始月である11月には、「パートナー制度を大幅に刷新する予定」(斉藤雅美・パートナー&アライアンス営業統括部統括部長)。「ここ数年間はチャネル向け施策が手薄だった」(ノベル関係者)状況を改めた。
日本法人もこの戦略に沿い、昨秋からパートナー支援を強化している。なかでもLinux関連製品を販売するITベンダーを新規でパートナーに迎えることを重要施策に位置づける。ノベルのパートナー制度は、支援内容などで主に4種類に分類しているが、今回拡充しようとしているのが、その中位レベル「シルバー」パートナーだ。シルバーは、技術的質問の問い合わせ権利をもつほか、各技術および営業情報・資料を入手できながら、販売額のコミットが課されないという内容。シルバーパートナーは現在41社いるが、3月中に50社まで増やしたい意向だ。
新規パートナー獲得のために、従来にはない待遇を用意した。通常では6万円を要するパートナー登録料と、各教育プログラムを無償提供する。教育プログラムの領域では、SLEの初級者向け1週間教育、ノベルの認定技術者資格「CLP(Certified Linux Professional)」の対策セミナー、試験費用を無償にした。また、販売額に応じたマージン内容も改め、従来よりもパートナーの利益が増える内容に変更した。これらの拡充内容を武器に、パートナー&アライアンス営業統括部の主導で新規パートナー獲得に動いている。
斉藤統括部長は、シルバーパートナーの拡充理由について、「シルバーの上位である『プラチナ』や『ゴールド』は現時点で1社もいない状況。まずはシルバーを50社まで拡充し、その後にプラチナやゴールドなどコミットメントがある上位区分に引き上げる」と説明。まずはパートナー数を増やすことを考えている。(木村剛士)
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