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エムオーテックス DBを強化 中枢システムへ進出 基幹のデータ操作を監視
2009/02/16 21:26
週刊BCN 2009年02月16日vol.1272掲載
同社が1月26日にリリースしたオラクルDB対応版「Oracle Database対応Cat6」は、ネットワーク管理データと企業内データを相互にかつ総合的に管理できるツールだ。「内部統制をさらに簡単に構築でき、企業でキーになるシステム構築がしやすくなった」と高木社長は自信を示す。同日には、「LanScope Cat6」の最新バージョンも新発売。業界初となる内部統制対応の「アプリケーションID監査」機能などを搭載した。
オラクルDBへの対応などの機能強化によって、「LanScope Catシリーズ」が持つ「操作ログ」「情報漏えい」などの独自管理機能は、財務会計といった基幹システムとの親和性がより増した。オフィスに入室してパソコンに電源を入れ、操作して退室するまでのITに関連する社員のデータ操作行動すべてを監視・ログ取得できる機能が強化されたことで「企業のIT統制上、必要不可欠のツールになっていく」(高木社長)としている。こうした機能強化により、これまでの東証1部上場企業や大手銀行、官公庁など大規模システムへの導入実績に加え、同領域への提供数をさらに伸ばせるものと見ている。
同シリーズの発売から14年間の導入累計数は、約4500社/約351万クライアントに達した(2008年9月現在)。この間、DB機能を強化するため独自DBやマイクロソフトの「Access」を経て「同Cat3」で「SQL Server」を採用。DB市場の大半を占めるマイクロソフトとオラクルの製品に対応したことで、DBに関連した販売展開をさらに強化する。
オラクルDB対応版では、「Oracle Database 10g」が「ISO/IEC15408」の認証を取得しているため、同対応版が国の情報基盤強化税制の適用対象になり、500ライセンス版で約70万円が減税できることを売り込む。
こうした販売戦略を大塚商会やNECフィールディングなど既存販社と本格展開する。また、オラクル製品であるソフトウェアの技術・販売支援を行う日本オラクルの「On Oracle」制度に従ったプロモーション活動を展開するなどで、国内オラクルDB採用企業にも拡販を進める予定だ。(谷畑良胤)
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