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ネクスウェイ FAXサービスで特化商品開発 小売店舗や帳票用など

2009/02/02 21:26

週刊BCN 2009年02月02日vol.1270掲載

 インテック100%子会社で情報通信提供サービス事業を展開するネクスウェイ(富加見順社長)は、パソコン(PC)から一斉送信できるASP型「FAXサービス」の特化商品を開発する。業務アプリケーションと連携した帳票サービスや販促コミュニケーションツールとして小売店舗向けなどの特化システムで利用企業を増やす。

 同社は1988年、リクルートの事業部としてFAX同報サービス「FNXサービス」を開始。現在、手元のPCから簡単にFAXやeメール郵便を同報できる「FNX販促Navigator」などに発展した同サービスは、約8000社(約2万5000契約)の企業で導入され、同社売上高の6~7割を占める。しかし、「長く使われるサービスだが利用者が減る傾向にある」(竹野博敬・営業グループリーダー)と、BtoB間のコミュニケーションツールとして進化する必要に迫られていた。

 このため、紙媒体と親和性のある分野に市場を求め、そこに適したツールと独自の利用方法を加えた新サービスを開発する。例えば、「受発注管理」を必要とする中小企業向けに、他社の業務アプリケーションと連動した帳票のやり取りを簡素化するサービスや、医療機関が使うレセプト(診療報酬明細書)に関連するサービスなどを検討。「帳票などの受け手がPCで受け取れない(FAXでなら受け取れる)分野に対し通信アプリケーションを含めた商品を作る」(竹野リーダー)という。(谷畑良胤)
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