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KCCS 位置情報サービスにPHS通信網追加 定額制で情報取得が可能に
2008/12/08 21:13
週刊BCN 2008年12月08日vol.1263掲載
同社の位置情報サービス「SAVE PLATFORM」は、同社がMVNO(仮想移動体サービス事業者)として提供しているモバイル通信サービスと、独自に開発したGPS位置情報端末「イチしるべ」を組み合わせたもの。「イチしるべ」から送信された位置情報は、同社のインターネットデータセンターである「D@TA Center」で運用・管理し、ASPサービスとして提供する。
これまで「SAVE PLATFORM」では、「イチしるべ」から送信した位置情報を「D@TA Center」に送信する際、従量課金制のKDDI通信網である「KWINS 3G」のみを採用していたが、10月30日から月額定額制のウィルコムのPHS通信網「KWINS 4x」を追加した。
従来の「KWINS 3G」は、広い範囲での位置情報取得に適しているものの、料金面にやや難点があった。
一方、「KWINS 4x」は、対応範囲が限定されているものの、通信が安定しているという特色がある。また、定額制を採用していることから、「料金を気にせず、より短い間隔で緻密な位置情報を取得することが可能となる」(原良行・プロダクトサービス事業本部 GPIS事業部長)。
路線バスや警備車両など、限られた範囲を巡回し、より詳細な位置情報の把握が必要とされる業界に対して、同サービスの導入を進めていく。同社は1年間で1500台の導入を目指す。
もともと「SAVE PLATFORM」はマルチキャリア化を目指していたが、通信モジュールの電圧の違いからKDDI通信網である「KWINS 3G」で展開していた。今回のきっかけはKDDIの通信モジュールの仕様の変更。これによりPHSの通信モジュールを新たに追加することが可能になったのだ。
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