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ブルーコート 基盤固めて事業拡大へ 代理店支援制度の刷新も
2008/11/17 21:12
週刊BCN 2008年11月17日vol.1260掲載
ブルーコートは、WAN最適化に関する製品提供を事業の柱としている。パケッティアとの統合を果たしたことで、ワールドワイドのWANアプリケーション配信市場ではシェア50%。現段階では、他社を寄せつけない圧倒的なトップメーカーとして名を馳せている。
今年6月の米国本社による統合にともない、いち早く基盤整備を進めたのは日本法人。6月17日に金城氏をトップに据えて、まずは社内体制を改善した。真っ先にオフィスを統合したほか、「社員がブルーコートとパケッティアの両ブランドを売れるようにするため、徹底的に教育した」(金城社長)という。トレーニングは、営業担当者とSEそれぞれで実施。「当社製品で実現できるソリューションをくまなく提案可能になった」と自信のほどをみせる。
また、営業組織の再編にともなって「パートナーに対する営業担当者の配置も整えた。新規に販売パートナーを開拓する担当者を増やすことにもつながった」としている。製品面では、両社の製品を統合するためのソフトウェアを11月中に発売する予定だ。
事業拡大に向けた“種まき”で基盤固めを進めてきたわけだが、課題は販売代理店とのパートナーシップ深耕といえる。既存の販売代理店に対する支援も強化し、9月には“クロストレーニング”と称した両ブランド販売支援のためのセミナーを全国主要都市で実施した。「2次代理店も対象とし、東京をはじめ大阪や名古屋、福岡などで合わせて10回にわたって行った」という。また、12月には「パートナープログラム」と呼ばれる支援制度の強化も図る計画。具体案は今後詰めるが、「両社の売れ行き好調な製品を抜き出して、パートナーが売りやすい環境を整える」としている。
現段階では、「ユーザー企業に迷惑をかけないこと」を念頭に置き、リプレース提案をビジネスの中心としている。体制を整備したことに加え、製品を強化した段階で、いかに拡販が図れるかに同社の成長がかかってくる。
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