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NEC 情報管理製品を通販会社に導入 SMBに拡販強化へ
2008/11/10 21:12
週刊BCN 2008年11月10日vol.1259掲載
イマージュが導入したのは、大量のデータをメモリ上に展開し高速処理できる「InfoFrame DataBooster」のエントリー版。「クライアントPCだけの現場で使える製品として投入した」(濱田エキスパート)もので、中堅・中小企業(SMB)向けとして6月にリリースされた。例えば、Excelで作成・加工した分析用分類データを同版に取り込み、結合・集計が行える。「情報システム部門や経理部門で行う分析業務を迅速化できる」(同)のが特長で、通常のデータベース(DB)に比べ数十倍の高速で処理できるため、幅広い層へ拡販できると期待している。
初期ユーザーとして同版を導入したイマージュは、衣料品・雑貨・化粧品などの通信販売と店舗販売をする年商約140億円の中堅企業だ。同社では、膨大な顧客リストからカタログを送付すべき顧客を抽出するシステムとして、オラクルDB上にデータウェアハウス(DWH)を構築している。そのデータを「Microsoft Access」で分析を行っていたが、データが大量のため処理に遅延が生じていた。この環境に同版を導入した結果、1回当たりの処理で2-3時間要していた作業が数秒に短縮されたという。
NECでは、イマージュのような課題を抱えるユーザー企業が多く存在することから「大量販売が可能」と判断。まずは大量データが入ったDBをもつユーザー企業の情報システム部門への直販を強化する。次段階では「今までサーバー側でしか処理できずに、悩んでいたユーザー企業に拡販できる」(濱田エキスパート)と、SIerを通じた間接販売を推進する計画だ。同版は手離れがよい製品であり、ハードウェア販売を主に展開する販売系SIer向けの商材と見込まれている。
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