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クリプトン 初音ミクで業績好調 売り上げ倍増を記録
2008/09/01 21:08
週刊BCN 2008年09月01日vol.1249掲載
昨年8月に初音ミクを投入するまでは、主力のDTM(デスクトップミュージック)向け音源ソフト販売が約6割、携帯電話向けコンテンツが約4割という売上高構成比だったが、昨年度は初音ミクなどのボーカロイドシリーズ関連が売上高の約3割を占めるまで拡大。音源が4割、携帯向けが3割の構成比となった。ボーカロイドは歌声のみであるため、楽曲として完成させるためには別途音源ソフトが必要。このため、同社製の音源ソフトの販売拡大にもつながった。
課題もある。今後、継続的に「初音ミク級のヒットを飛ばせるか未知数」(伊藤社長)。キャラクターや声質に対するユーザーの要望はさまざまで、販売見通しが立てにくい傾向がある。初音ミクはDTM関連ソフトとしては異例の約4万本の販売を記録。続く鏡音リン・レンは今のところ約2万本。鏡音~はマイナーバージョンアップ版を7月に投入していることから、今後さらに販売本数が伸びる見通し。
また、同社が運営するピアプロなどユーザー参加型メディア(CGM)の活用やビジネス化も道半ば。ボーカロイドはDTMユーザーだけでなく、ピアプロやニコニコ動画などCGMユーザーの支持が不可欠だ。ユーザーを巻き込み、あるいはユーザーと一体となってヒット作を制作する体制づくり、ビジネスモデルの確立が求められている。
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