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米アイシロン 新しいアライアンスを検討 ストレージメーカーが最適か
2008/08/04 21:06
週刊BCN 2008年08月04日vol.1246掲載
クラスタストレージは、電子メールやテキスト、添付ファイルなど「非構造化データ」の管理に適しているといわれている。画像や映像、CADなど大容量データを保管できることから、これまで放送局や製造業、エンタテインメント分野でユーザー企業を獲得。最近では、非構造化データの管理に関心を抱いている一般企業からのニーズが高まりつつある。アイシロンでは、こうした状況を捉え、ビジネス領域の拡大を重視。新規開拓に力を注いでいる。
しかし、ワールドワイドで他社の動きをみると、ヒューレット・パッカードによるエレクトリック・データ・システムズ(EDS)の買収交渉や、日立データシステムズ(HDS)とブルーアークのアライアンスなどストレージを取り巻く環境は大きく様変わりしようとしている。さらには、競争が一段と激化している。アイシロンのポール・ラザフォードCTOは、「ビジネス領域をさらに広げるには、大きなアライアンスも視野に入れなければならない」との考えを示していえる。
アイシロンがアライアンス先として適当だと捉えるメーカーはIBMやデルのようだ。両社とも、アイシロンと競合するケースが少ない。「いくつかの条件が合えば是非とも検討したい」考えを示す。
日本では、「これまでネットワークに強いインテグレータが販売代理店になるケースが多かったが、今後はストレージに強いSIerとのパートナーシップを深める」としている。現在、ある大手SIer2社を販売代理店として獲得することに力を注いでいる。
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