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クレオ 自社ERPのラインアップ強化 SaaS型とアウトソーシング型を追加
2008/06/30 21:02
週刊BCN 2008年06月30日vol.1241掲載
同社はこのほど、「ZeeMシリーズ」にSaaSプラットフォームを利用したものやアウトソーシングといった新サービスを計5種類発表し、10月にかけて順次提供を開始する。
既存製品のアップデート機能としては、ZeeM会計で処理した決算データを連結決算や決算開示書類作成システムと連動させる「決算開示短縮パック」(8月)、パート・アルバイトの就業管理などを行う「パートアルバイトマネージメントパック」(8月)、中小企業向けに低価格・短期導入を実現した簡易モデル「スリムパック」(10月)をリリースする予定だ。
さらに、新サービスとしてはZeeM製品やハードウェア、データベースなど全システムを預かる「アウトソーシングサービス」(6月)と、当初自社でデータセンターを借りてSaaSプラットフォームを構築し、月額課金制でZeeMを利用できる「SaaS販売モデル」(10月)を開始する計画だ。
同社はこれまで、富士通などからの受託ソフトウェア開発で主に収益を上げてきた。しかし、土屋社長は「将来を見据えてビジネスを見直す時期にきている。これからはZeeMを中核とした事業を当社の主力ビジネスにする」と、粗利の薄い受託開発からパッケージビジネスへの移行期に差し掛かっていると訴える。昨年度(2008年3月期)の売上高に占めるZeeM事業の割合は20%弱。今年度はこの比率を30%程度まで引き上げたいとしている。
ZeeMの販売パートナーとしては現在、富士通ビジネスシステム(FJB)や6月に包括提携したインテックなど30-40社が存在する。大矢俊樹・取締役CFO&ZeeM事業担当役員は「ZeeMの顧客だけで約220社。前版のCBMSの導入先を加えれば1700社に及ぶ。下請けでなく、直接顧客と関係を持つ数を増やし、追加開発などストックを増やす」と、ビジネスを大転換する方針だ。
一方、10月にサービス開始予定の「SaaS販売モデル」の価格やサービス体系については、「直販と間接販売の両面で顧客を増やす。料金は、中小企業エリアで競合するオービックビジネスコンサルタント(OBC)やピ-・シー・エー(PCA)などの価格と比較し、勝負できる値段にする」(大矢取締役)と明言している。
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