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AIT UNIX系ソフトハウスを子会社化 ハード販売からの脱却加速
2008/04/28 20:58
週刊BCN 2008年04月28日vol.1233掲載
AITは、SRAと日本IBMの共同出資で設立したSIer。IBMのUNIX系OS「IBM AIX」サーバーを中心としたシステム構築に強い。元はハード販売力が強く、売上高の過半をハード販売事業が占めている。ただ、ハードの価格が下落していることから、直近1-2年はハード販売ビジネスからの脱却を推進。ソフトおよびITサービス事業が売上高の50%以上を占めるまで成長させようと事業体質の転換を図っている最中だ。
今回完全子会社化したコンピュワークスは、AIT同様にUNIX系システム構築に強いソフト開発会社。1990年の設立でUNIXシステム開発ほか、図面文書管理パッケージソフトなどを自社開発、販売している。両社の強みが似ていて、AITが得意としている分野のシステム開発力を増強できると判断し、今回の完全子会社に至った。
AITは長期的には、パッケージソフトを軸としたSI事業を主軸におく考え。すでに電子帳票ソフト「FiBridge(ファイブリッジ)Ⅱ」のアドオンソフトでワークフロー機能の「MachFlow(マッハフロー)/還元帳票 for FiBridgeⅡ」を自社開発し、販売を始めている。自社製、他社製問わずニーズがあるパッケージの取り扱いを今後も増やす方針を示している。
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