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富士ゼロックス 海老名工場をLED拠点へ 100億円投じ技術工場に刷新

2008/02/04 20:53

週刊BCN 2008年02月04日vol.1221掲載

 富士ゼロックス(山本忠人社長)は、海老名事業所(神奈川県海老名市)内の工場棟を「生産技術工場」に刷新する。横浜市の「みなとみらい21」に2010年竣工する予定のR&D拠点と結び、昨年11月に発表したLED(発光ダイオード)プリンタの技術・商品開発や生産準備のスピードアップなどを図っていく。

 同事業所の生産ラインにあった工場棟を「生産技術工場」にリニューアルするため、2011年度(12年3月期)までに約100億円を投じる。

 これにより、新規技術開発や生産技術開発、量産パイロットなどを集約。研究技術開発から商品開発、生産準備、量産検証まで一気通貫の体制を築く。

 「生産技術工場」は、新規技術開発や生産技術開発を行う「生産技術センター」、量産の確認・検証を行う「量産パイロット」で構成している。

 後者では、カラーLED複合プリンタ「ApeosPort-ⅢC3300/C2200」を中国で量産する前に、量産確認・検証を行う。

 前者ではすでに、3次元CADなどを使いデジタル設計と部品の試作を直結した商品化に向けたスピードアップに取り組んでいる。

 海老名事業所の生産ラインは、中国への移管に伴い05年末に工場としての役割を終えている。

 同社はこの土地を活用して、グローバル市場で現地のニーズに応え迅速に商品化を進め、競争力を強化を目指す考えだ。
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