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<あすなろに伝わった!!>「情報化の光と影」(下)~北沢小の子供たちとの交流で~
2008/01/28 20:50
週刊BCN 2008年01月28日vol.1220掲載
高専生の癒し系ソフトに感動
新たなプログラマ誕生へ
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詫間電波工業高専の作品を目の前にした北沢小の5年生たちは、興味津々の表情を見せ、さまざまな感想を述べてくれた。
「WIND+WOW!」を制作した3人の学生が、子供たちの前で実演を始めると、「きゃ~!」と大騒ぎ。小学5年生とはわずか8歳しか違わない「ITジュニア」たちがITで創り出した作品に対する感動、感激、楽しさ、そして喜びを生み出したシーンだった。
後日談だが、今回の特別授業を経験した詫間電波工業高専の指導教員・金澤啓三先生からは、「大変有意義だったので、これを機会に近隣の小学校へ出前授業を行います」との知らせが入った。
詫間電波工業高専の作品実演とは別に、特別授業では「U20プロコン」で入賞した栃木県の真岡コンピュータ・カレッジの学生の作品「むかしばなし」をパソコンを使って披露した。
インターネットからWeb版の紙芝居「むかしばなし」のインデックスを画面に開いたら、「ぶんぶくちゃがまを見たい!」「猫とちゃんちゃんこがいい」「ねずみの嫁入り!!」「赤鬼と青鬼!!」など、子供たちは口々に叫ぶ。
「かぐや姫」を検索クリックしてオープンした。すると紙芝居のような画像が現れ、音声が流れだした。「声が変だ!!」と生徒たちが笑いながら叫ぶ。画像が変わるごとに、独特なトーンのコンピュータ音声のせりふがスピーカーから聞こえる。次に、あらかじめダウンロードしてあった「桃太郎」を始めた。こちらは録音してあるリアルな女性の声で読み始めた。「なんだ!ナマの声じゃないか」「さっきの声のほうがおもしろかった」「もう一度、さっきの声聞かせて」など、あちこちから要望の声があがる。
この2つの作品を含め、「子供心とパソコン」「子供心とインターネット」をテーマとするITジュニアたちの作品には新規性、創造力があふれている。北沢小学校での特別授業は、ITの明るい未来を再確認させてくれる貴重な体験だった。(ITジュニア育成交流協会理事長 高山由)
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