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エイトレッド SOA採用のWebワークフロー 来年初めにリリース
2007/12/03 22:27
週刊BCN 2007年12月03日vol.1214掲載
エイトレッドはソフトクリエイトが80%、住商情報システムが20%出資し今年4月に設立。資本金1億円、従業員は約20人でスタートした。ソフトクリエイトが従来から持っていたワークフローソフト「X-Point」の開発・販売事業を引き継ぎながら、次世代Webワークフローソフトと位置づけた「AgileWorks」の開発を進めてきた。このほど商品化のメドが立ち、来年1-2月にリリースする予定だ。
「AgileWorks」は、Ajaxを採用した分かりやすい操作画面と、内部統制を意識した管理機能が特徴。他システムと連携しやすいSOA型フレームワークも活用、大規模システムでも導入できる設計にし、「X-Point」の上位商品とした。「X-Point」はこれまでと同様に開発・販売を継続する意向で、「AgileWorks」と併売していく。
エイトレッドは住商情報システムが持っているERP「ProActive」の販社を通じて、ユーザー企業への提案を促すほか、住商情報システムへの納入がほぼ決まり、住友商事グループへの交渉もスタートしている。住商情報システムの販路活用と、系列会社への提案でまずは軌道に乗せる狙いだ。
ソフトクリエイトは、長期的事業戦略として、パッケージソフトメーカーへの転換を推進。今年度(2008年3月期)中間期の売上高では、パッケージを使ったSI事業が前年同期比60.8%増の14億500万円に成長。全体の約30%を占める。ただ、主軸パッケージの「ecbeing」の売上占有率が高く、第2の柱商品の創出が課題になっている。「X-Point」は納入実績を高めてはいるが、「ecbeing」に迫る状況ではなくネットワークセキュリティの「L2Blocker」と座席作成・管理ソフトの「Zaseki7」の売上規模は「X-Point」ほどではない。
そこで、「AgileWorks」を商品化し「X-Point」と併売することで、ワークフローソフトを第2の柱として育て、パッケージメーカーとしての位置づけをさらに強めたいとしている。
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