ニュース
きっとエイエスピー 基盤技術をキャリアなどに販売 従量課金制アプリ配信を構築
2007/04/09 20:00
週刊BCN 2007年04月09日vol.1182掲載
この「基盤技術」は、サーバー上で生成したUI画面を描画するAPI情報をパソコンに転送する「GO─Global」や、アプリケーションプログラムをパソコン側の要求分だけ送出する「App Stream」のほか、超高精細ドキュメント配信「eRez」、ユーザー統合管理、プラットフォーム仮想化など海外製品などを組み合わせ、独自に構築した。これを利用することで、パッケージソフトウェアや自社開発ソフトをあらかじめパソコンにインストールせず、ネットワーク上のさまざまな端末で利用できる。
今年1月には、パートナー戦略を強化するため「認定インテグレーション・サービス・プロバイダ制度」を開始。パートナーのSIerに対し「基盤技術」の技術や導入を支援して、「サーバーサイド・コンピューティング・ソリューション」を提供している。今後は各種パートナー経由で、通信キャリアやISP、データセンター事業を手がけるプロバイダに対して、「基盤技術」を利用したソリューション提案を進める。
同社によると、サーバーベースの仕組みを導入して、シン・クライアントでアプリケーションを利用するユーザーは、国内パソコン利用台数(約3600万台)の10分の1にあたる約360万台になると推計。また、調査会社の米ガートナーによれば、2011年までに世界の業務ソフトの25%(現在5%)は「SaaSモデル」になると予測している。
松田社長は「当社の技術を利用すれば、ホスティング方式でCADの画面を携帯電話で閲覧できるようになる。通信キャリアなどを受注し、この半年で固定客を獲得したい」としている。
- 1