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富士通 BPOの中核センターを設置 アウトソーシング事業を拡大
2007/03/19 19:58
週刊BCN 2007年03月19日vol.1179掲載
同事業は今年度(2007年3月期)、売上高が4600億円に達する見込み。これを、08年度には6000億円に引き上げる計画だ。
新設したBPOセンターは、敷地面積約1700平方メートルに先進設備やユーザー企業別の専用区画とコンタクトセンター、業務コントロール室などを整備した。富士通グループがもつITソリューション技術や製品、センター機能、ネットワーク、ファシリティを活用し、「ITを前提として業務運用サービスを提供する」(清水裕子・サービスビジネス本部主席部長)という。
昨年6月には、従来の「BPOサービス」を強化している。コールセンターに加え、入力設計、パンチなどエントリーや帳簿設計、出力などを支援するプリンティング、帳簿保管や専用便での配達までを含めた汎用業務を「ベーシックサービス」として提供を始めた。これらをモジュール化してユーザー企業の業務に応じ融合させている。
同社がBPOサービスを手がける企業は1043社(昨年12月現在)。新設した「BPOセンター」では、全国拠点と回線をつなぎ、ユーザー企業の業務コントロールや工程進捗管理、商談対応を行う。問題が発生した場合は、全国拠点を介し、同センターのコントロールパネルにアラームが点灯され、全社レベルで対応する。
IDCジャパンの調査によると、BPOやAPM(アプリケーション・ポートフォリオ管理)、運用管理サービスを含めたアウトソーシング市場で、富士通は売上高シェアが24%で国内トップ。センター機能を強化することで、トップを堅持して中核事業へと成長させる。
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