ニュース
日本デジタル研究所 中堅向け会計システムを拡販 制度会計に加え管理会計も 実務と経営を統合的に支援
2007/02/26 19:38
週刊BCN 2007年02月26日vol.1176掲載
今回のシステムは、マイクロソフトのDB「SQLサーバー2005」に対応し、企業ニーズに応じたシステム運用や定型帳票のアレンジ、同DBを活用した独自のデータ加工・資料作成などが可能。基本的な決算処理や本社と支社・事業所を結ぶネット経理処理、部門管理、予算管理など制度会計主体の会計システムに加え、本格的な管理会計ができるのが特長である。
システムに特別な設定をせずに、プラグインしてスムーズに利用可能にするための専用設計サーバー「JDL Enterprise SERVER」、テンキーを標準搭載したクライアントマシン「JDL Benny E5」も開発。基本的には、ソフト、サーバー、クライアントマシンを組み込んで478万円の製品として販売する。同社の専門知識をもつSEが会計事務所から紹介を得た顧問先企業を訪問して設定する。
JDLは、国内の会計事務所約4万のうち約1万に会計システムを提供している。このうち、95%は中小企業という。この顧問先企業のなかには、業績が向上して年商規模が拡大し、支店や事業所を構える中堅企業が増えつつあり、「当社が弱かった中堅企業向けの製品を開発した。一般的な業務ソフトと異なり、セットアップが簡単、低価格で、会計事務所の専門家のアドバイスも加わり、企業の実務と経営を総合的にサポートできる」(浅井孝男・取締役)と、業務ソフトをチャネル販売する競合他社と一線を画す方針だ。
同セットは、来年度(2009年3月期)中に150セットを販売することを目標にしている。同社の非オープンな会計専用機をもつ企業のリプレースを促し、販売管理や在庫管理などの連動性を高める提案をしていくという。
- 1