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オリックス・レンテック ライセンス販売サイトを開設 PCレンタル事業との相乗効果狙う

2007/01/29 19:36

週刊BCN 2007年01月29日vol.1172掲載

 オリックス・レンテック(馬着民雄社長)はライセンスオンライン(網野孝社長)と業務提携し、ソフトウェアライセンスをオンライン販売する「オリックス・レンテックライセンスセンター」を開設した。ソフトウェアライセンスを販売するのはレンタル・リース業界では初めて。

 ソフトウェアライセンスのオンライン販売は、不特定多数が利用する特性上、前払い制が一般的だ。しかし、ユーザーが購入する際に、オリックス・レンテックの既存顧客であるならば、担当支店に連絡することで、後払い決済を選択することができるようにしたのが特徴だ。

センターの開設により、ソフトとハードを一括して調達できるようになることから、相乗効果でパソコンレンタルと販売事業の売り上げが伸ばせるのではないかと期待する。

主に同社の顧客企業約4万社、レンタルPCの導入などを検討している企業、インターネット経由で訪れる新規顧客、また、親会社オリックスの顧客5万社にも働きかけていく考え。

 高田篤・IT営業部コンピュータシステム販売チームシニアマネジャーは、「PCをレンタルする顧客をはじめとして、リースや買い取りの顧客へのソフトウェアライセンス販売は非常に大きな市場にアプローチできるチャンス」としている。

 開設から1年間で3億円の売り上げを見込む。

 PCには必ずソフトが要る。同社は今まで「要望があればソフトを仕入れて販売していたが、積極的に拡販はしてこなかった」(佐藤一彦・IT営業部シニアマネジャー)という。そのため、新ビジネスとして、ソフト販売事業の立ち上げを検討していた。

 一方、ライセンスオンラインは、パートナーにライセンスの販売支援サイトを提供し、パートナーを介してソフトウェアライセンスを販売する事業を展開している。ライセンスオンラインはさらなる法人ユーザーの獲得を懸案としていて、両社の目的が一致して今回の提携にいたった。

 ライセンスを販売しようとすると、ベンダー各社が定めたルールが複雑で、営業マンの教育が必要だった。その点、ライセンスオンラインの販売支援システムでは、顧客自身がウェブ上からライセンスルールを調べることが可能だ。

 ライセンス登録にかかるわずらわしい手続きも、一度ウェブサイトで登録してID、パスワードを取得すれば、すべての手続きを代行する。さらにライセンスの見積もり、発注履歴やバージョン、期限などの資産管理機能を一括して提供する。

また、オリックスのインターネット決済サービス「ORIX─ECサービス」にもライセンスオンラインが出店していて、同サイトからも後払い決済サービスを提供している。
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