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ネットワンシステムズ NGN関連で20億円を受注 今年度通期は50億円の見通し
2006/11/20 18:07
週刊BCN 2006年11月20日vol.1163掲載
通信事業者が中心となるSP(サービスプロバイダ)分野の受注高は、今年度中間期で223億3900万円(前年同期比2.1%増)と増加した。澤田社長は、「これまでSP分野はIT投資を抑制していたため、厳しい状況が続いていた。しかし、今後はNTTのフィールドトライアルをはじめ各通信事業者によるNGNに向けた投資が活発化し、この分野は大きく落ち込むことはない」とみている。そのため、今後は通信事業者が新規サービスを提供するためのネットワークシステム・サービスを提案していく方針だ。
同社では、NGN事業の拡大に向けて、「多種多様なコンテンツを配信できるようなネットワークシステムを提案していく」計画だ。加えて、通信事業者によるNGN構築で、法人市場でもネットワークシステムのリプレースが加速すると判断。「法人市場では、企業内もしくは企業間をつなぐネットワークが構築されていないケースが多い。NGNが現状のネットワークの問題点を解決する」とみている。そのため、携帯電話が無線IP電話となるモバイルセントレックスのデュアルフォンシステムや、データベースシステムと連動したIP電話の情報端末化サービス、映像を活用したテレビ会議システムなどの研究開発を進めている。
また、このほど「XOC(エキスパート・オペレーション・センター)」を設置し、運用支援サービスを強化した。同センターで遠隔でのシステム監視をはじめ、セキュリティなどネットワークにかかわるサポート・サービスを行っている。
国内ネットワーク機器市場は、スイッチと中心としたハードウェアの価格下落で厳しい状況が続いている。売り上げが伸びても利益が確保できないため、アプリケーションを含めたネットワークのシステム・サービスを提供していくことが業績を伸ばす要因といえそうだ。
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