ニュース
北九州テレワークセンター ベンチャー支援で日韓が提携 建国大学の創業支援センターと
2006/10/09 18:04
週刊BCN 2006年10月09日vol.1157掲載
日韓双方のベンチャー創業支援センターは、入居企業の事業拡大と、両地域の経済発展を目的として、相互に緊密な協力体制を結ぶことで合意した。入居企業に関する情報をお互いに提供し、企業間の交流会の開催や、双方の業務提携支援、日韓での事業進出時のサポートなど、幅広い交流を活性化させる。
北九州テレワークセンターの松木和寿センター長は、「ベンチャー企業は人材や設備、資源などが十分ではないために、外部の資源を活用しなければならないケースが多い」として、「北九州テレワークセンターとしても、外国の企業と連携した事業拡大を重要視しており、アジア地域企業との連携に力を入れていきたい」と、今回の提携に期待を込める。
「建国大学ベンチャー創業支援センターには優秀なソフトウェア関連企業がたくさんあるので、良い協力関係を築いていきたい」と付け加えた。
一方、建国大学ベンチャー創業支援センターの柳旺辰センター長は、「当センターは、中小企業庁が実施した評価で、3年連続最優秀賞を受けるなど韓国でも評価が高い。北九州テレワークセンターもIT分野で優秀な技術を持っているだけに、量的な交流を越えて質的にも互いの企業が理解を深めて、高い成果に結びつけたい」と抱負を語る。
調印式にはJETROソウルセンターの林哲三郎所長も参加し、両センターの調印式を見守った。
林所長は「韓国のソウルと日本の地方企業が連携することで、お互いの企業が具体的なメリットを生み出せることが、今回の提携の最終目標になる」と語った。国境を越えたベンチャー支援の動きに注目が集まる。
- 1